自宅の耐震性が確認できれば、地震への備えはひと安心。
でも、それだけで大丈夫?次のステップは家具の固定です。
今回は家具固定の方法ごとのメリット・デメリットを解説します。
家具・家電が凶器と化す
東京消防庁がYouTubeに公開している動画です。
激しい揺れに襲われると建物が大丈夫だったとしても、家の中は危険でいっぱいです。動画からもわかるように、震度6強や震度7の揺れでは、固定されていない家具や家電は倒れたり、落ちたりするのではなく、吹っ飛んできて凶器と化します。
東京都が公表している首都直下地震の被害想定では、家具転倒などによって200人以上が死亡し1000人以上が重傷を負うとされています。
(東京都防災会議:首都直下地震等による東京の被害想定)
大地震では、家具の固定が行われているかどうかが生死をわけるのです。
タイプ別解説!固定方法のメリット・デメリット
ひとくちに家具の固定といっても様々な方法があります。
そして、方法によってメリット・デメリットも違ってきます。
固定方法をタイプ別に解説していきます。
金具タイプ

ポールタイプ
壁と家具をL字金具等でつなぎネジで固定するタイプ 固定:★★★ 設置:★☆☆ 価格:★★☆ ・家具と建物を一体化できるので、固定度はMAX ・壁の材質によっては固定方法が難しい ・壁や家具に穴をあけることになる ・種類や価格帯は豊富

ポールで突っ張って固定するタイプ 固定:★★☆ 設置:★★☆ 価格:★☆☆ ・正しく固定しないと効果を発揮しない場合も ・天井板が薄いと突っ張りが効かないので補強が必要 ・見た目的に目立つ ・背が低い家具には使用できない ・価格は1セット1,000円~と高め
マットタイプ

粘着性のマットを敷いて固定するタイプ 固定:★★☆ 設置:★★★ 価格:★★★ ・脚のある家具や家電にも使用可能 ・食器棚等の大きな家具では効果が薄い場合も ・設置方法は家具等の下に敷くだけ ・一度はがしても再使用可能 ・価格は安く種類も豊富
ストッパータイプ

家具の下に敷き傾斜をつけ転倒を防止するタイプ 固定:★★☆ 設置:★★★ 価格:★★★ ・固定はしていないので揺れ方によっては倒れる ・家具の下に入れるだけなので設置は簡単 ・価格は安く100均にも売っている
無理なくはじめる 2つのポイント
東京消防庁が行った熊本地震の被災地を対象に行った調査では、一部でも家具の固定をしていた世帯は約35%と3分の1程度にすぎませんでした。固定を行っていなかった理由では「必要性を感じていたが面倒だった」という回答が目立っています。
一番大事なところだけでもやってみよう
いろんな種類の固定器具があって、どこをどうすればいいか難しい家具の固定。
まずは、キッチンからはじめてみましょう。
キッチンには、冷蔵庫や食器棚などの大型家具。電子レンジや炊飯器などの家電も多く置かれていると思います。また、鍋や食器、包丁など地震で飛ばされると凶器になるモノがいっぱいです。キッチンの対策ができれば、室内の安全度はグッと高まり、費用対効果バツグンです。
激安&シンプルでチャレンジ!
それぞれの家具・家電にあった固定器具でしっかり固定するのが理想です。でも、いきなり完璧な対策を求めると手間もお金もかかってしまいます。「とりあえずやってみよう」という方には、耐震マットと転倒防止板(ストッパー)がおススメです。
いずれも100均で購入可能で、家具や壁に穴をあけたり、工具を使った作業は不要です。マットや転倒防止板を家具や家電の下に敷くだけです。費用も安ければ1,000円ぐらいで済むのではないでしょうか。それだけでもキッチンの地震への安全度はかなり高くなります。
1,000円でキッチンの耐震化にぜひチャレンジしてみてください。



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