地震への備えとして多くの人が考える食料の備蓄。
でも、意外と盲点が多いとしたら…。
上手に備えるための食料備蓄のポイントを解説します。
食料備蓄は優先順位が低い!?
いきなり元も子もない話です。
食料の備蓄は後回しでもいいです。
どうしてなんでしょう?
大地震などに備えて自治体も食料を備蓄しています。
乾パンやアルファ化米などの非常食は手に入りやすく保存性も高いので
食料備蓄は防災対策のなかでも準備しやすい部類に入ります。
そのため、食料の配布は災害支援の中でも早い段階で始まります。
また、家庭にはだいたいそれなりの食料がふだんからあります。
保存が効く食品がまったくない家庭の方がレアなのではないでしょうか。
毎日、食事をしている以上、家庭にはある程度の食料が勝手に備蓄されています。
また、食べ物は災害時でも真っ先に必要になるものではありません。
1日ぐらいは我慢しても大丈夫じゃないですか?
そしてもちろん、食料は災害から生き残ってこそはじめて必要になります。
住宅の耐震化とか、家具の転倒防止とか、
生き残るための対策をせずに食料を備蓄しても本末転倒です。
ですから、耐震化など「生き残る」対策がまだ十分でない人は
まずそちらをやってから、食料の備蓄を考えましょう。
乾パンを買ってはいけない!?

別に乾パンのメーカーさんに恨みがあるわけではありません。
食料備蓄として、非常食(乾パン・アルファ化米など)を
大量に買い込む必要はないですよという意味です。
食料備蓄というと、どうしても保存性の高いものを準備しがちです。
賞味期限が長く交換・廃棄する手間も軽減できるメリットがあります。
その代わりに何かを犠牲にしている(食感、味、価格など)というデメリットがあります。
多様で豊かな食生活に慣れた現代の日本に暮らすわたしたちに
非常食ばかりの生活はとうてい耐えられるものではありません。
もちろん、非常食はいざというときに、すぐに食べられるメリットがあります。
備蓄するとすれば数食分で十分だと思います。
では、何を備蓄すればいいのか?
・
・
・
答えはありません。
よく、備蓄におすすめの食品が紹介されていますが、
食の好みは人ぞれぞれですから、ふだん食べないものを備蓄しても
いずれ賞味期限が切れて、ゴミになってしまいます。
環境的にも経済的にも、もったいなです。
ポイントは、ふだん食べるものを多めに買っておき、
食べた分だけ補充する「ローリングストック」です。

カップ麺をよく食べる人はカップ麺。
レトルトカレーが好きな人はレトルトカレーでいいです。
逆に、これを備蓄したいという人は
その食品をふだんの食生活に取り入れることが大切です。


そうすることで自然に無理なく食料備蓄ができるはずです。
支援の「すきま」を埋める
食料は、災害時も行政などの支援が比較的早く始まります。
一方で、どうしても主食がメインの「カロリー優先」の支援になりがちです。
災害時の食事というと生命を維持できればいいと考えがちですが、
意外とそうではありません。
災害時はストレスとの戦いです。
食事が数少ない楽しみになってきます。
逆に、食事次第でストレスがさらに増えてしまいます。
また、バランスの悪い食事が続くと健康を害してしまいます。
食料備蓄のポイントとして心がけてほしいのは、野菜・果物と嗜好品です。
災害時はどうしてもビタミン不足になりがちです。
過去の災害の教訓でも「野菜が食べたくなった」という声が聞かれます。
とはいえ、冷蔵保存が基本の野菜や果物を備蓄するのは簡単ではありません。
・タマネギやジャガイモなど常温保存できる野菜
・乾燥野菜(切干大根・干しシイタケなど)
・果物の缶詰


こうしたものをふだんから使ってローリングストックしておけると便利です。
また、よく食べるお菓子などの嗜好品があれば、リラックスすることもできます。
ポイントを押さえて、無理なく無駄なく食料備蓄をやってみてはいかがでしょうか。



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