東日本大震災を教訓に「想定外」をなくすための対策が講じられてきました。
しかし、過去の震災でも経験したことがない「想定外」があるとしたら…。
それは“真夏の大震災”かもしれません。
未知の脅威!?“真夏の大震災”
2019年9月に関東を襲った台風15号では、
千葉県を中心に大規模な停電が発生し、その数は最大90万戸に上りました。
残暑の時期とはいえ、連日気温が30℃を超える中、
停電でエアコンなどが使えないため熱中症の患者が急増、死者も出ました。

阪神淡路大震災は1月、東日本大震災は3月。
過去の震災は冬から春にかけて起きていたため、「暑さ」はそれほど問題になりませんでした。
逆に言えば、震災時の暑さ対策は軽視されている可能性があります。
もし、首都直下地震が真夏に起きたらどうなるのでしょうか?
内閣府の被害想定によると首都直下地震では、最大1200万戸が停電するとされてます。
台風15号の10倍以上の規模です。
関東の広範囲が停電し交通も混乱するため、停電していない地域への脱出は非常に困難です。
しかも、断水も広範囲で発生し水の確保もままなりません。
また、医療機関も多くが被災するため、熱中症になっても治療を受けられない可能性があります。もし、首都直下地震が7月から8月にかけての最も暑さが厳しい時期に発生したとしたら、
台風15号よりもはるかに過酷な状況になることがわかります。
一方、東京都の被害想定の中には
「被災者が停電で熱中症になる可能性がある」という表現は出てきますが、
詳しい検討はなされていません。
“真夏の大震災”は未知の脅威。
想定していなかった「地獄絵図」が待っているかもしれません。
意外と難しいぞ…暑さ対策
首都直下地震や南海トラフの巨大地震は、関東から九州にかけての
夏の暑さが特に厳しくなる地域で大きな被害が想定されています。
ですから、地震対策には「暑さ対策」も必須になってきます。
みなさんは、暑さ対策と寒さ対策のどちらが難しいと思いますか?
停電時の寒さ対策というと
「服を着こむ」「カイロを使う」「カセットコンロでお湯を沸かして飲む」…。
それなりに思いつきますね。
では、暑さ対策はどうでしょうか・・・?
なかなか出てこないのではないでしょうか。
人間は常に熱を発しています。
ですから、その熱を閉じ込めてあげれば温まることは比較的容易です。
また、熱を出す反応(=燃焼)も身近にありますね。
一方、熱をさます(=冷却)はどうでしょうか。
エアコンや冷蔵庫などは電気の力を使っています。
電気などの動力を使わず、冷却を継続することが意外と難しいことがわかります。
では、どのように暑さ対策をすればいいのか、考えてみたいと思います。
暑さ対策、どうすれば?
対策が難しいということは、スッキリした解決策はないということです。
地道な対策を積み重ねていくしかありません。
水の備蓄
熱中症や脱水症状を防ぐためには水分補給が必須です。
暑さ対策の面からも水の備蓄は重要だといえます。
水だけでなく、スポーツドリンクもあるとより効果が高まります。
車のガソリンはなるべく満タンに
車のエアコンは停電時でも使用できます。
涼しい車内で休憩できるのとできないのでは大違いです。
そのためには動力源になるガソリンはなるべく満タンを維持しましょう。
(少なくとも半分になったら給油することをオススメします)
充電式やUSB給電の扇風機
エアコンがない時代、夏を乗り切るための冷房といえば扇風機でした。
いまではバッテリー充電式やUSBで給電できる方式のものがあります。
充電式であれば停電時も使えますし、USB給電のタイプは、
モバイルバッテリーで動かすことができます。
冷蔵庫を死守
冷蔵庫は「高性能のクーラーボックス」でもあります。
停電しても一定時間は中の冷たさを保つことができます。
冷凍庫で凍らせたペットボトルの水は、
電源が落ちても扉を開けなければ完全にとけるまで数日かかるようです。
冷蔵庫が無事なら停電が数日間続いても「キンキンに冷えた」水が飲めるかもしれません。
そのためにはもちろん、冷蔵庫自体の転倒防止や
揺れで扉が開いてしまわないようにストッパーをつけるなどの対策が必須です。



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