防災対策、何からはじめれば…。手軽できそうなのが防災セットの購入です。通販サイトには「プロが選んだ」といったキャッチフレーズの防災セットがたくさん売られています。ポチるだけで防災対策ができるなんて、なんで素晴らしい!でも、それが防災に失敗する落とし穴だとしたら…。
必要な防災グッズは十人十色
通販サイトなどで販売されている防災セットには何十種類ものグッズが入っています。なかには「防災士監修」などといったキャッチフレーズの商品も。これひとつあれば避難対策が十分できてしまうような気にさせられます。でも、そこには大きな落とし穴が待ち受けているかもしれません。
まず、いくら厳選された防災グッズたちでも、あなたにあわせて選ばれたグッズではありません。そもそも避難生活に必要なグッズは、年齢・性別・ライフスタイルなどによって千差万別です。逆にいえば、あなたにピッタリの防災セットが市販されてる可能性は限りなくゼロに近いです。あなたのこと、家族のことを一番よく知っているのはあなた自身です。避難用に防災セットを備えるのであれば、自分で必要だと考えたグッズを自分の目で選んで準備することをおすすめします。
コスパがよくない
市販の防災セットは数千円から数万円のものが多いです。そして、中身をよく見てみるとふだんから家にあるものもけっこう入っています。不織布マスクや消毒用のジェル。コロナ禍のいまなら、ほとんどの家庭にあるではないでしょうか。そして、とある通販サイトで約2万円で売られている防災セットの中身をみてみると、軍手・アルミブランケット・エアーまくら・レジャーシート・ウェットシート・ガムテープなどが入っていました。これらのグッズはたいてい100均で手に入ります。もちろん、100均で購入できるものより質のいいものが入っているのでしょうが、いつ出番が来るかわからない防災グッズに数万円かけて、実際に出番が来なかったら、なんか損した気分になりませんか?
「できたつもり」になるのが危険
グッズがたくさん詰まった防災セットが自宅に届く。一度中身を確認、満足感とともにクローゼットにしまう…。その防災セットが二度と日の目を見ないことをおっさんはお約束します(笑)。防災対策で危険なのは、「できてるつもり」なのに実際はできてない状態です。効果ゼロなのに危機感もゼロなので対策されることは永遠にありません。防災セットの購入はそういった状態に陥る危険があるのです。避難対策で重要なのは、実際の避難生活で何が必要になるのかを想像して、それにあわせて対策を立てていくことです。それを実行するためには、自分が避難する場所はどこなのか、そこではどのような支援が受けられて足りないものは何なのか…次々と疑問が湧いてきます。そうすると自然と災害や防災についての知識も身についていきます。さらに言えば、避難所生活がいかに過酷かを知ることで、避難所に行かなくても済む方向に防災対策がつながっていくかもしれません。ポチって終わりの防災対策は、そういった対策の連鎖につながりません。防災グッズをそろえるのであれば、ぜひ皆さん自身で必要なものを考え、選んでください。



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