大地震に遭遇したあなた、自宅は倒壊を免れました。
家具の転倒もなく、けがもしませんでした。ホッとひと安心…。
でもその先には、避難生活という次の「危機」が待ち受けているのです。
避難生活は過酷
平成28年の熊本地震による死者は約270人です。実は、この270人のうち、建物の倒壊などによる死者は50人と全体の2割に満たないのです。残りの人たちは「震災関連死」と呼ばれる避難生活による体調悪化などで亡くなった人たちです。熊本地震では地震で直接亡くなった人より、「地震の後」に亡くなった人の方がはるかに多かったのです。
国の資料には、熊本地震の関連死の事例があげられています。
https://www.bousai.go.jp/taisaku/kyuujo/pdf/r01kaigi/siryo8.pdf
(内閣府「災害関連死について)

- 慣れない避難所生活で肺炎になり死亡
- 避難中の車内で疲労による心疾患で死亡
- エコノミー症候群の疑いで死亡
大規模災害のときには、支援もすぐには行き届きません。
「避難所にいけば大丈夫」は大間違いです。
避難所では1人1畳ほどのスペースで床に雑魚寝。便利な現代生活に慣れたわたしたちにとって避難所生活は想像できないほどのストレスがかかります。熊本地震の関連死には高齢者だけでなく30代や40代の人も含まれています。
大地震から本当に生き残るためには、ライフラインが止まっても「住み慣れた自宅で生活を続けられる=在宅避難」を可能にすることが大切なのです。
在宅避難の備え 〇〇〇を買ってはいけない?
在宅避難を可能にするためには備蓄が必要です。
では、何を揃えればいいのでしょうか。ひとつの考え方をご紹介します。
乾パンを買ってはいけません
なんで?と思った方もいるかもしれません。
この言葉の意味は、「防災専用」をなるべくなくすということです。
防災備蓄というと、ついつい専用のものを買ってしまいがちですが
災害のときだけに使うものを備蓄すると…
- 新たなコストになる
- いつのまにか使用期限や賞味期限がすぎてしまう
- どこにしまったかわからなくなる
こういったデメリットが生じて、備蓄に失敗する要因になってしまいます。
こうしたデメリットを回避するのが「ローリングストック」という考え方です。
ふだん使うものを災害用に多めに買っておき使った分だけ補充する方法です。

例えば、カップラーメンをよく食べる人はカップラーメンを多めに買っておけばそれだけで備蓄になります。どうせいずれ食べるものなので対策のコストは0円です。 ですからもちろん、ふだん乾パンをおやつに食べる人は乾パンを買ってもOKです。
予算1万円で備える「三種の神器」
在宅避難のための備蓄をどこまでそろえるかは悩ましい問題です。
最低限そろえてほしい3つのアイテムをご紹介します。
この3つのアイテムがあれば、避難生活の質を大きく高めることができます。
仮にすべて新品でそろえるとしたら予算はだいたい1万円です。
1万円を高いと思うか安いと思うかはあなた次第です。



非常用トイレ
避難生活で最初に突き当たる壁はトイレです。別の記事で詳しく解説しています。
(https://start-bousai.com/toilet/)
非常用トイレは必ず備えておきたいアイテムです。
50回分あれば、4人家族でも約3日分の備蓄になります。
カセットコンロ
火が使えると災害時でも食事の選択肢が飛躍的に広がります。冷蔵庫に残っている食材も調理することができます。温かいお茶で心を休めることもできます。カセットガスのローリングストックを考えれば、月に1回くらいは食卓で鍋をつつくのもいいのではないでしょうか。
ラジオ
災害時は情報が命綱。停電に強い情報源はラジオです。
種類も豊富で小型のものは、場所もとりません。
目覚まし時計やBluetoothスピーカーの機能がついた機種なら
ラジオを聴かなくても普段使いが可能です。



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