大学合格、春から始まるひとり暮らし。
どんな下宿に住もうかな…間取りは?最寄り駅は?
そこにちょっとだけ、”防災”も加えてみませんか?
震災で大学生は高齢者の次に死にやすい?
1995年に起きた阪神・淡路大震災では
多くの住宅が倒壊し6000人以上が犠牲になりました。

こちらは阪神・淡路大震災の死者の年代を表したグラフです。
60代から70代の死者が多く高齢になるほど「死にやすい」傾向が見て取れます。
ただ、その中で異彩を放っているのが20~24歳の年代層です。
40代以下になると死者数がぐっと減るなかで20代前半だけ飛び出しています。
なぜでしょうか。
実は、お金を節約したい学生が家賃の安い下宿に住んでいたためだと言われています。
家賃が安い下宿は築古が多く耐震性が低かったのです。
そのため、倒壊した下宿の下敷きになり多くの学生が亡くなったのです。

阪神・淡路大震災から21年後に起きた熊本地震でも
残念ながら同じように大学生が犠牲になりました。
南阿蘇村には東海大学のキャンパスがあり多くの学生がアパートに住んでいました。
そのアパートのいくつかが倒壊し、3人の学生が犠牲のなったのです。
このとき倒壊したアパートも築年数が古い耐震性の低い建物でした。
死なない下宿選び “2つの最低条件”
大学に合格、実家を離れて一人暮らし…。
どんな条件で下宿を探しますか?
「間取り・広さ」「駅からの距離」「家賃」…こんなところが気になりますね。
特に家賃に関しては、学生よりも親の方が重視する傾向にあるようです。
物価高が続く中、お金を出す親としては
少しでも家賃が安いところに…と考えるのも仕方のないことでしょう。
しかし、阪神・淡路大震災や熊本地震の教訓からわかることは、
下宿選びを間違えると大学生でも災害の犠牲になるということです。
一方で、下宿を選ぶときに「防災」を最優先にするのも非現実的。
そこで、”生存率”を爆上げするための、たった2つのポイントを紹介します。
2001年以降に建てられた賃貸住宅
木造の建物については、これまでに2回耐震基準の大きな改正が行われています。
1980年(新耐震基準)と2000年(2000年基準)です。

こちらは熊本地震のときの耐震基準別の被害状況です。
1981年以前の旧耐震基準の建物は半数近くが倒壊・大破しているのに対して
新耐震基準では約20%、2000年基準では6%と大きく低下しています。
地震で死ぬ確率が10倍ぐらい違うということです。
下宿の対象を2001年以降に建てられたアパートに絞るたけで
地震による倒壊リスクを大きく下げることができます。
部屋は2階以上
熊本地震で倒壊したアパートはいずれも2階建てで1階部分が押しつぶされました。
木造の建物では、上の階の重さがすべてかかってくる1階が倒壊するケースが目立ちます。
また、洪水や津波の際にも、もちろん1階が最も浸水リスクが高くなります。
防犯面などからも家賃が「お得」になりがちな1階ですが避けるべきです。
大学生は本来、健康で体力もあり、実家に避難することもできるので
災害に対しては最も「死ににくい」存在のはすです。
ただ、家賃負担を下げるため災害リスクの高い下宿に住んでしまうことで
悲劇が繰り返されてきました。
これから新生活を送る皆さん、
どうかこの2つのポイントだけは守って下宿を選んでほしいと思います。



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